京都でお仏壇について考える
お仏壇、これから購入する場合でも、その本来の意味や役割を知らずに購入するという人は少なくないです。ここでは京都にてこれからお仏壇の購入を考えている人に向けて、その意味や役割について紹介いたします。
お仏壇の意味とは
仏壇は実家に置いているので、それに習って自分の家にも購入しようと考えているという人も少なくはないです。お仏壇は日本だけのものではなく、中国やインドなどでも利用されているものです。土や石でできた檀の上に仏像を置く、それを仏壇とよんでいます。日本でお仏壇が始まったのは飛鳥時代でのことで、それまでは仏壇を安置するための箱や戸棚のことを指していました。しかしあくまで上流階級のみのこととなっており、庶民にはこのとき仏壇というものは祀られていないようです。ルーツはそこからですが、いまは各家庭に仏壇があるといっても過言ではなく、購入は義務ではないもののだれでも購入して設置できるものです。
現代日本における意味は、家庭にある小さなお寺をイメージしており、ご先祖様のご供養を行う神聖な場所の象徴です。そしてさらに意味合いが変わっており、故人やご先祖様に近況報告をする、対話のための場所という意味合いももっています。感謝をする場、亡くなった人と対話する場所、それを家庭に設置したのが仏壇となっているようです。
お仏壇の種類について
お仏壇は大きなものをイメージするかもしれませんが、大きくわけて三つのタイプがあります。デザインが異なるものの、意味合いはそれほど変わらないので、お仏壇の購入を検討している場合はこれらから家にマッチするものを選ぶのがおすすめです。まずは伝統的なタイプ、古くからのイメージとして強いデザインのものです。極楽浄土を彷彿とさせる荘厳な雰囲気で、わびさびが感じられるデザイン、材質には重厚感のある黒檀や紫檀を使用されていることが多いです。材質によって金額が変わりますので、しっかり確認して購入をおすすめいたします。次に家具調、現在洋間が多い住宅が増えているので、洋室にあうタイプである家具調の仏壇が人気です。
モダン仏壇、都市型仏壇などと呼ばれているようです。一見箪笥や戸棚のような家具で、コンパクトサイズ故に場所を選ばないというのもポイントで。材質や職人によってランクつけがされており、こだわられたものは高額になる傾向があります。そして最後にニュータイプのもの、これらはあまり仏壇としての形にこだわらず、新しい仕様として人気です。無宗教の方、よりコンパクトなものを希望する方などに人気で、また持ち運びも簡単なサイズのものが多いです。
現代様式の住宅にもマッチし、新しい祈りの形として現在注目されています。伝統的な形式ももちろん大事で、それにしかない魅力はあります。しかしお仏壇のあり方を考えると、よりコンパクトであってもお祈りの場を設ける方を優先する、という考え方はあっていいものだとされています。よりやりやすい供養の形を考えていき、その形でご先祖様、故人様との対話をおすすめいたします。その家族のあり方を優先するというのも立派なご供養の形です。
お仏壇で使用される木材のこと
お仏壇にはさまざまな材質を利用されていますが、一般的にマッチする材質というのは大体決まっています。まず金仏壇、ここには杉がよく利用されています。屋久杉、吉野杉、北山杉などが超高級品としてあげられています。他にも檜が人気で、防虫効果などを見越して選ばれるケースがあります。唐木仏壇、これは代表的な材質として挙げられるのが紫檀ですが、他にも楠や桜など日本人にとって馴染みの深い木を使うことも少なくはないです。モダン仏壇、これは落ち着いた色合いと馴染みのよさからホワイトオーク、重厚感が欲しい場合はウォールナットなどが挙げられています。
これら以外にもナラ、ポプラなど色々な木材がお仏壇には使われており、本当に色々な材質が利用されていて、そこまで厳密な決まりはないのです。しかしそれぞれ材質ごとに特徴があり、お値段も変わります。材質から見ていくとそのランクがわかりやすくなるかもしれないです。高価格帯にはそれだけの優れた理由があり、安価なものでも木の美しさがしっかり出てけして安っぽく見えたりはしないです。
お仏壇は必ず必要?
お仏壇を置く、というのを負担に感じる人は少なからずいます。マンションでの暮らしでスペースがとれない、核家族化など色々な理由でお仏壇離れは加速している風潮にあります。必ず置かなければならない、というものではけしてないですが、その意味を知るとまた違う見方になるかもしれないです。お仏壇の意味はお寺にいかなくても家の中で手を合わせられる聖域を作れるということです。なので、対話をした人物がいるのであれば、ぜひお仏壇を推奨いたします。いまはスペースをそこまでとらないお仏壇もあるので、それを利用するとマンションでも負担なくおけます。特に納骨堂やお墓が遠い場合はなおのこと、お仏壇を通して故人様、ご先祖様に手をあわせるところを作っておきたいところです。
お仏壇の役割について
お仏壇の役割は宗教上の理由ではなく、あくまで見えないものを敬う、というところにあります。亡くなった身内はもう現実世界ではけして接することができない存在です。その見えないものに対して祈りを捧げるときにお仏壇は役にたちます。そこを祭壇とし、故人ゆかりのものを置いておく、そしてそこに祈りを捧げることで見えない存在を敬うことができます。それを通して得られるものは精神的な安心です。
虚無感が軽くなったり、充足感が得られたり……色々な感覚で安心感を得られます。お仏壇特有の不思議なこの効果は、やはり伝統や慣習からくるものかもしれないです。また、ご先祖様と繋がれる場所、というのが一番大きいかもしれないです。近年ご供養の形式も大きくかわっています。そして地元を離れてしまい、墓じまいをした、という方は増えています。この時代の流れは仕方ないもの、しかしその中でもご先祖様への思いを馳せる、そんなときにおすすめなのがお仏壇なのです。お仏壇を通せばいつでも家から、ご先祖様と繋がる事が可能です。
京都でお仏壇のことについて考えているなら
環境が変わってしまい、その結果お仏壇を置くことを躊躇している場合は新しい形のお仏壇を迎えるのもいいかもしれないです。あくまで生活にあわせたご供養の形で問題なく、どんな形であってもお仏壇の本質というものは変わらないものです。手元供養の方式としておすすめであるお仏壇、京都ではあらゆるニーズにあわせたお仏壇を提供しているお店があります。お仏壇、仏具の展示もしており、それらを見ながら選ぶことが可能です。また新規で購入する場合はもちろんですが、現在のお仏壇を処分して新しいコンパクトなタイプのお仏壇を購入したい、と考えているときも力になってくれます。
お仏壇の処分方法について提案してくれるので、ぜひ相談がおすすめです。お仏壇のあるべき形を考えれば、その形式は厳しく守るべきではないということがわかります。生活様式にあわせた形で、一番はご先祖様、故人様を思う気持ちでの仏壇設置が大事です。その気持ちを大事にしたお仏壇の購入をサポートしてくれる、お店が京都にはあります。毎日手をあわせてご先祖様と対話し、無病息災のお祈りをする空間作りがお仏壇を通して可能です。